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「日本古代史 邪馬台国と卑弥呼の探求」倭人伝の国々の官名からの雑感

前回からさらに詳しく邪馬台国連合の官の名前を考えます。
まずは対馬から、唐津半島、糸島半島を経由して福岡平野へ入り、
現在の宇美町あたりまでの国々です。
これらの国々の副官はみな卑奴母離 です。
ところでこの官と副官というのは一体なんなのでしょうか?
登場する国には必ず二人がいるのです。
このようなことはその後の日本史にあったのでしょうか?
そもそも卑弥呼自体が弟が実務で卑弥呼が司祭のようなものでしたから
あるいはそういう役割分担かもしれません。

①対馬国 一支国
官 卑狗 
副 卑奴母離 

②一支国
官 卑狗 
副 卑奴母離

この壱岐対馬の二つの島国では官も副も同じです。
そもそもこれが不思議ではないでしょうか。
対馬と壱岐には同じ名前の官がいる、ということはこの頃、あるいは二つの島を支配していたのは同じ人だったのかもしれません。
対馬と壱岐は歴史的に仲が悪いという噂を聞きますがどうだったのでしょうか。
必ず片方が九州に行くとき、片方が半島に行くとき、片方を通らないといけない気もするから、切っても切れない仲でもありますね。

③伊都国
官 爾支
副 泄謨觚 柄渠觚

爾支(ニシ/ニキ)泄謨觚(シマコ/セモコ)柄渠觚(へココ/ヘモコ)
不思議な響きの官の名前になります。
ところで伊都国には代々王がいると書かれているのですが、なぜ官がいるのでしょうか。
これは、邪馬台国から派遣された占領軍の長でしょうか。
それとも王が爾支で副王が泄謨觚で柄渠觚が邪馬台国派遣軍司令官でしょうか。
いや觚で終わるのは奴国の官も同じなので、この辺は地元の名称でしょう。

④奴国 
官 兕馬觚  
副 卑奴母離

兕馬觚(シマコ)卑奴母離(ヒナモリ・ヒヌモリ)

⑤不弥国  
官 多模
副 卑奴毋離

魏志倭人伝の卑奴母離は、奈良時代以後の夷守と同じ言葉
と言われますがもうそうならば、邪馬台国はヤマト王権の前身ということになりますね。
神功皇后に絡んで。福岡県の糟屋郡には神功皇后ゆかりの神社がたくさんあります。なにせ、その宇美町は神功皇后の本拠地ですから。
日守神社
日守(ひまもり)-夷守(ひなもり)-の由来のはなし

神宮皇后(じんぐうこうごう)は、お産のために現在の宇美町に向いましたが、その途中、現在の粕屋町乙仲原西区にある日守付近で休憩しました。

そして、「日を守りたまいて(太陽をじっと見て)、今は何時頃ですか。」
と尋ねられました。
この伝説から、休憩した場所を「日守(ひまもり)」と呼ぶようになり、神宮皇后が腰掛けた場所をまつって
日守神社ができたと言い伝えられています。
神功皇后はもともと九州の王で、あとから東征して(まさに応神天皇と東征はしたのですが)
ヤマトを占領したのであれば、邪馬台国東進説となっていきます。
ヒナモリという言葉が邪馬台国と奈良のヤマト王権を結び付けている以上、邪馬台国が、大和と無縁の九州勢力とも思えません。


⑥投馬国
官 彌彌  ミミ
副 彌彌那利  ミミナリ

例えばアメノオシホホノミコトの耳。
綏靖天皇の和名 神大和ヌナカワ耳命など
耳は王につく呼称のようであり、すると
投馬国こそがヤマト王権になった勢力なのかとも思います。
比定される場所は、出雲か宮崎ですからこの場合は
投馬国東遷説ですね



⑦邪馬台国
官 伊支馬
副 弥馬升 弥馬獲支 奴佳鞮

伊支馬(イシマ)弥馬升(ミマシ)弥馬獲升(ミマカシ)奴佳鞮(ナカデ)

邪馬台国の女王は卑弥呼だから官は卑弥呼ではないのか?するとイシマは弟の男王ということになる。
ところで邪馬台国がそのまま大和王権であるとき、こんな大和に無縁な呼称でいいのでしょうか。

この奈良の勢力を、宇美町にいた神功皇后の勢力がやがて滅ぼしたのかもしれません。
そもそも長期にわたり神功皇后は九州に駐留し、そこで生まれた応神天皇が、奈良に入り即位するのですが、それまで奈良ではだれも即位しようとしなかったなどおかしな話ですし、最後の最後の、応神の都入りを阻止すべく反乱がおきたとありますが、それは単にやってくる敵と奈良の王朝が戦ったのではないか。そして負けたので応神天皇の時代になったのではないか。
もともと神功皇后は単純に九州の人だったのではないか。摂政と名乗り、奈良の人間が九州で延々と政務をやるのはどう考えてもおかしいと思います。

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古荘英雄

一人灯のもとで古代史を紐解き探求しています。
魏志倭人伝、日本書記、古事記をもとに考えたこと、語りあったことなど
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